日本庭園
基本情報
首都圏で戦後最大規模となる約6haの日本庭園が、昭和記念公園の一角に平成9年4月に誕生しました。 庭園は、「緑の回復と人間性の向上」という公園の基本理念に基づき、日本人が育んできた自然観を凝縮させ、多くの人々に伝統的な文化活動を体験していただくために造られました。
立川ゲート | 徒歩約25分 |
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西立川ゲート | 徒歩約20分 |
砂川ゲート | 徒歩約15分 |
駐輪場 | P27・P28 |
時間 | 9:30~閉園30分前まで |
概要
庭園のつくり
江戸時代に発展した「池泉回遊式庭園」と呼ばれる様式です。池の周辺をめぐっていくとともに刻々と変わる景観をお楽しみいただけます。園内北側では『野面積み』と呼ばれる石組、木橋の袂では『つくばい』、冬には『マツの雪吊り』、その他にも竹垣、露地、飛石、延べ段など日本庭園の伝統技術を鑑賞できます。
建築
西側の岸には「歓楓亭」その南側には「清池軒」と、庭のたたずまいに対応した建築が配置されています。「歓楓亭」は銅板葺き木造平屋建ての数寄屋建築で、中では本格的な茶会がお楽しみいただけます。
歓楓亭(かんふうてい)〈集会棟〉
床の間を備えた広間、次の間、小間、控えの間、立礼席、水遺などの平面構成で、貸出しや日本文化の体験プログラムを行っています。 建物は、日本でも数少なくなった数寄屋大工などの職人が継承している伝統的な技術をふんだんに取り入れています。 有料でお菓子とお抹茶のセット(呈茶)の提供や、気軽にお茶室を体験できるイベント「はじめてのお茶室」を開催しています。
清池軒(せいちけん)〈休息棟〉
清池軒は池に突き出して建てられ、対岸からは池に浮かんでいるようです。
昌陽(しょうよう)〈四阿〉
昌陽からの眺めは枠の中に北の山の景色が池に映り、額縁におさまった絵を見るようです。
涼暮亭(りょうぼてい)〈滝見四阿〉
涼暮亭の脇、北の森から湧き出し落差7mの岩組を流れ落ちた水は、渓流となって池にそそぎ込みます。
植栽
庭園の北側には、高低差30mの人工の山が造られ、マツ、コナラなどを中心とした樹木に覆われています。この山を借景として取り込むことで、奥行きのある景観をつくりあげることができました。 庭園の外周部分はカシ、シイノキなどの常緑樹やモウソウチクによって構成され、周辺の建築物を遮蔽することで、日常と分断された庭園独自の空間となっています。 歴史のある日本庭園は、常緑樹が多く重厚な雰囲気のところが多いのですが、ここではモミジ、コナラなどの落葉広葉樹が全体の6割を占め、明るい武蔵野の樹木林をイメージしています。日本庭園ができたことで、それまで公園では見られなかった紅葉をお楽しみいただけるようになりました。
早春 | ウメ、二ホンズイセン、サンシュユなど |
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春 | サクラ、ボタン、ツツジ、イチハツ、シャガなど |
初夏 | アジサイ、ハナショウブなど |
夏 | スイレン、キキョウ、カンゾウなど |
秋 | ホトトギス、コムラサキ(実)、ツワブキ、紅葉など |
冬 | マンリョウ(実)、カンツバキ、サザンカなど |